[参考] 音声合成用テキストの仕様

音声合成の設定やCHiBi-CHiLOの設定を変更する場合は,以下のようにテキストを作成してください.

■ 設定項目一覧

CHiBi-CHiLOで使用する音声合成では以下の設定ができます.記述は設定項目名:設定値の形式で行います.

継続利用がtrueとなっている設定項目についてはノートに設定を記載したスライド以降のページにも設定が適用されます.

- 音声合成ビデオの書き出し設定

設定項目名説明初期値設定値記入例継続利用

Delay

先頭の無音区間(秒,浮動少数)

1.0

Delay:1.25

true

Pad

末尾の無音区間(秒,浮動小数)

1.0

Pad:1.25

true

Fade

フェードイン・フェードアウトの時間(秒,浮動小数)

0

Fade:1.0

true

Voice

合成音声の話者の指定。 Takumiは男性声、KazuhaまたはTomokoは女性声となる。

Takumi

Voice:Kazuha

true

SampleRate

音声のサンプリングレートを指定

22050

SampleRate:44100

true

- CHiBi-CHiLOの教材設定

設定項目名説明初期値設定値記入例継続利用

Topic(必須)

トピックのタイトル

(なし)

Topic:VUCA時代に求められている学び

false

Language

言語。指定しなかった場合は、jaとなる。

ja

Language:en

true

CreatedAt

作成日時。 指定しなかった場合は、PowerPointの作成日時が適用される。

(なし)

CreatedAt:2015-02-16T00:00:00

true

UpdatedAt

更新日時 指定しなかった場合は、PowerPointの更新日時が適用される。

(なし)

UpdatedAt:2015-02-16T00:00:00

true

Keywords

トピックのキーワード。 半角のカンマ(,)区切りで複数記述可。

(なし)

Keywords:Keyword1, Keyword2, Keyword3

false

BookKeywords

ブックのキーワード。 半角のカンマ(,)区切りで複数記述可。

通常,最初のスライドに書いておけば問題ないが,複数のスライドに記載した場合は,その全てがブックに反映される。

(なし)

BookKeywords: keyword1, keyword2, keyword3

License

トピックのライセンス。 SPDX License Listの"Identifier"の書き方に沿って記述する。

(なし)

License:CC-BY-4.0

true

■ ナレーションスクリプト

合成音声の調整にはSSMLタグとSpeech Markdownに対応しています.

以下、よく使うタグを紹介します.

- 無音区間(息継ぎ)

スクリプトエリアのテキストで無音区間(息継ぎ)を追加したい部分に、以下のタグを挿入します.

ビデオの先頭と末尾に無音区間を追加したい場合は設定項目一覧のDelayとPadがおすすめです.

SSML

既存のLMSをカスタマイズすることなく<break time="0.2s"/>容易に追加機能として提供することができます.
既存のLMSをカスタマイズすることなく<break time="1s"/>容易に追加機能として提供することができます.

Speech Markdown

既存のLMSをカスタマイズすることなく[break:"0.2s"]容易に追加機能として提供することができます.
既存のLMSをカスタマイズすることなく[break:"1s"]容易に追加機能として提供することができます.

- 読み

単語の読みは以下のいずれかの方法で指定します. ※ テキストの中にSSMLとSpeech Markdownの両方のタグが混在していても問題ありません.

SSML

<phoneme type="ruby" ph="にっぽんばし">日本橋</phoneme>
<phoneme type="ruby" ph="かれし">彼氏</phoneme>

Speech Markdown

(日本橋)[ruby:"にっぽんばし"] 
(彼氏)[ruby:"かれし"] 

- アクセント

単語のアクセントの位置を変える場合は,以下のいずれかの方法で,アクセントの箇所に半角のアポストロフィを追加します(最大1箇所まで).

SSML

<phoneme alphabet="x-amazon-pron-kana" ph="ニッポ'ンバシ">日本橋</phoneme>
<phoneme alphabet="x-amazon-pron-kana" ph="カ'レシ">彼氏</phoneme>

Speech Markdown

(日本橋)[kana:"ニッポ'ンバシ"] 
(彼氏)[kana:"カ'レシ"] 

複数の箇所にアクセントを入れたい場合は,単語を半角スペースで区切るか,別々のタグで囲んでください.

SSML

<phoneme alphabet="x-amazon-pron-kana" ph="バ'ス ガスバ'クハツ">バスガス爆発</phoneme>.
<phoneme alphabet="x-amazon-pron-kana" ph="バ'ス">バス</phoneme><phoneme alphabet="x-amazon-pron-kana" ph="ガスバ'クハツ">ガス爆発</phoneme>.

Speech Markdown

(バスガス爆発)[kana:"バ'ス ガスバ'クハツ"].
(バス)[kana:"バ'ス"](ガス爆発)[kana:"ガスバ'クハツ"].

-話す速度

単語などの話す速度を調整したい場合は,以下のように,速度を指定します. 速度は,遅い順から x-slow,slow,medium,fast,x-fast を指定できます.

SSML

<prosody rate="slow">日本橋</prosody> 

Speech Markdown

(日本橋)[rate:"slow"] 

-指定の組み合わせ

SSMLで読み,アクセントと話す速度の指定を組み合わせる場合は,以下のようにSSMLタグを入れ子構造にします.

<prosody rate="slow">
 <phoneme alphabet="x-amazon-pron-kana" ph="ニッポ'ンバシ">日本橋</phoneme>
</prosody>

読みまたはアクセント→話す速度の順番でタグを入れると,エラーが発生します.

上記のように,話す速度→読みまたはアクセントの順番で記載タグを入れてください.

Speech Markdownの場合は以下のように;で区切って指定します.こちらは,アクセント→話す速度の順番で指定しても問題ありません.

(日本橋)[rate:"slow";kana:"ニッポ'ンバシ"]

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